ramonbook[@ramonbookprj]さんのツイートより
そもそもバクーニンが国家、教会、家族を否定したのは、どれもが家父長制に基づく組織だったから。とてもわかりやすい。ここからスペインのアナキズムは反家父長制という方向性に進んで行く。
というのは日本でも大いに注目すべきところでしょう。
スペインでアナキズムがフェミニズムと結びついたのは、女性の役割を巡るプルードンとバクーニンの論争がそのまま入ってきたから。社会の中での女性の役割が妻や母に限定されることに疑問を持たなかったプルードンに対して、バクーニンはアナキズムは女性を固定された役割から解放するべきだと考えた。
— ramonbook (@ramonbookprj) August 17, 2020
プルードンが問題視しなかった家父長制をバクーニンは諸悪の根源とみなしていた。そもそもバクーニンが国家、教会、家族を否定したのは、どれもが家父長制に基づく組織だったから。とてもわかりやすい。ここからスペインのアナキズムは反家父長制という方向性に進んで行く。https://t.co/Vd5holH2En
— ramonbook (@ramonbookprj) August 17, 2020
バクーニンが家父長制の問題に目を向けたのは、父親の権威に反逆した姉妹のおかげ。父親が帝政ロシアの習慣に倣って長女を自分の選んだ相手と結婚させようとすると娘たちの猛反対にあって断念せざるえなかった。妹のタチアナがいなければバクーニンの思想は存在しなかったかもしれないと言われている。 https://t.co/8Wm7Ifwh2s
— ramonbook (@ramonbookprj) August 17, 2020
バクーニンは軍に入って学業から離れるが、タチアナは学業を続け、特に文学に情熱を傾けてモスクワの知識人との交流を深めた。彼女が除隊した兄を知識人サークルに紹介し、そこでバクーニンは思想の着想を得た。ツルゲーネフの恋人でもあったという極めて興味深い人物なのにほとんど知られていない。。
— ramonbook (@ramonbookprj) August 17, 2020
偉大な男の影に隠れてしまう女の話は枚挙にいとまがなく、19世紀末から20世紀初頭に活躍した女性アナキストの名はほとんど忘れ去られてた。スペイン語圏でアナキズムが強力な民衆運動となったのは女性を取り込んだことが大きいので、女性の視点が増えるに従ってアナキズムを巡る歴史も変わりつつある。
— ramonbook (@ramonbookprj) August 17, 2020
例えば1910年メキシコ革命の口火となったカブレラ大佐の殺害に関して。今までは発砲したのはアキレス・セルダンと言われてきたのだけど、女性劇作家バルバラ・コリオは当時の文献を調査した結果、同じく革命支持者だった妹カルメンが発砲したと結論付けて脚本を書いている。https://t.co/dCEUtHg1zt
— ramonbook (@ramonbookprj) August 17, 2020
バクーニンの父親みたいに、スペイン語圏でも19世紀の半ば頃からリベラル思想に影響を受けて、娘にも息子と同じ教育を受けさせる父親が出てきた。リベラル教育を受けた娘は成長するにつれて、まず家庭の中の権威とぶつかるわけで、自発的に家父長制に反旗を翻して、アナキズムの支持者となっていく。
— ramonbook (@ramonbookprj) August 17, 2020
興味深いのがアナキスト二世として有名な人には娘が多いこと。最も有名なのがスペイン第二共和政で閣僚となったフェデリカ・モンセン。ウルグアイのアナキズムの創設者とみなされてるルチェ・ファブリの父はマラテスタの盟友でイタリアからラテンアメリカにプロパガンダに行ったルイジ・ファブリ。 https://t.co/IXj3ldSBIO
— ramonbook (@ramonbookprj) August 17, 2020
フェデリカ・モンセンは当時の女性の悲願であった中絶の合法化には自分が保健相になるしかないと思ったそう。父母、夫(全員アナキスト)に縁を切るとまで言われても、反対を押し切って入閣して合法化を実現した。徹底的に反家父長制を貫いたところがアナキストらしいと思う。https://t.co/Sf3qCEAQIv
— ramonbook (@ramonbookprj) August 17, 2020
フェデリカ・モンセンは入閣したことで裏切り者扱いされて、アナキズムの歴史ではその役割と功績がかなり低く評価される傾向にあった。エマ・ゴールドマン同様に、近年になってフェミニズムの観点から再評価が進んでる。ちなみにこの二人はあまり折り合いが良くなかったとか。https://t.co/xC8XCkqq5X
— ramonbook (@ramonbookprj) August 17, 2020