マイケル・スパイアーズ、ヴァルター・フォン・シュトルツィング→ローエングリン

この度発表された来年2027年のバイロイト音楽祭プログラム、『ローエングリン』と『パルジファル』の2つの新制作の内、『ローエングリン』の指揮にフィンランドの俊英タルモ・ペルトコスキがクレジットされたのが話題になってるようで。2000年生まれのペルトコスキが病気云々でキャンセルすることなく無事に来年のデビュー本番を迎えられれば、バイロイト音楽祭ではロリン・マゼールを抜いて史上最年少指揮者記録を更新するとか(30最マゼール→27歳ペルトコスキ)。

そして、『ローエングリン』のタイトルロールを任せられるのがマイケル・スパイアーズ。どっかで見た名前・・・と思い直したら、2008年の第20回ロッシーニ・イン・ヴィルトバートで『オテッロ』のタイトルロールを歌ってた人やん!と気づきました。ヴィルトバード音楽祭では他にも2013年の『ウィリアム・テル』でアルノール役を担ってて、別の年には『コリントの包囲』や『新聞』とかにも出演していますね。
ロッシーニ以外でナクソス・ミュージック・ライブラリから探すと、モーツァルトの『ポントの王ミトリダーテ』やマイアベーアの『ヴァスコ・ダ・ガマ(アフリカの女)』などで主役を歌ってます。
名前が売れ始めてからベルカントの作品が主で、ドイツ物イケるんかな?と気になりましたが、昨年2025年のバイロイトの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』でヴァルター役やってたんですね。今秋にBlu-rayがリリースされるとかで予告編のPVを視聴しましたが、クラウス・フロリアン・フォークトよりは良さそう、地味顔で損してるけど・・・という印象でした。

ちなみに、来年2027年は『ニュルンベルクのマイスタージンガー』の指揮でシモーネ・ヤングがバイロイトに帰って来るそうです。もういっそのこと、ティーレマンはベルリン州立歌劇場に専念してバイロイトから手を引いて、シモーネ・ヤングにバイロイトのGMD的役割を任せればいいのに、と考えてしまいました(私ティーレマン苦手嫌い)。

あとですね、バイロイト祝祭劇場のホールってオーケストラピットを隠してしまう構造なんよね。ワーグナーが生きてた頃は、それまでのオペラハウスに無かった斬新なアイデアだったかもしれませんが、ワーグナーが逝去して長い年月が過ぎる20世紀以降、映画というものがまず出てきて、それからテレビ放映の登場、そして現代ではインターネットの高速化とストリーミング動画配信サービスが出てきたことで、ワーグナーが生前に持っていたアイデアが無意味になってしまいました。オケピットを隠して独特の音響を作り舞台上の登場人物だけを見せるワーグナーの祝祭劇場構想は、生演奏とPAを駆使してスピーカーで音を出す音響面の違いを外して見てみると、極論すればやってることは現代のシネコンとそれほど変わりません。

オケピットが見えない、指揮者が悪戦苦闘してタクトを振り、それを合図にオーケストラ・歌手・合唱・多数の裏方が一斉に動く姿が見えない、などとなると演奏者と聴衆の同一空間での一体感やライヴ感が得られないデメリットが大きく発生してきます。人工的な動画コンテンツをストリーミングで大量に流す現代の風潮に正面から対抗できるのは、PAを一切使わないオペラハウスでのオペラ上演やコンサートホールでの演奏会(+日本の能舞台での能楽・狂言)をライヴで体感することであり、聴衆の側から演奏者が全て視認できることが必要不可欠です。
祝祭劇場の建物としての老朽化や夏開催にもかかわらず冷房設備が入れられないなどといった施設の問題点が噴出してる昨今ですが、ワーグナーの構想自体が現代では一周回って時代遅れになってきていることをバイロイトの関係者は自覚すべきでしょう。もっとも本格的に対処しようとなると財政問題が常につきまとってきますから、運営主体からワーグナー家を切り離す覚悟が要るでしょうけど。

 


 

 

ロッシーニ:歌劇『オテッロ』/アントニーノ・フォリアーニ&ヴィルトゥオージ・ブルネンシス、他【NAXOS】(2CD)

ジョアキーノ・ロッシーニ
・歌劇『オテッロ、またはヴェネツィアのムーア人』

指揮:アントニーノ・フォリアーニ
管弦楽:ヴィルトゥオージ・ブルネンシス
合唱:クルージュ・トランシルヴァニア国立フィルハーモニック合唱団
オテッロ(テノール):マイケル・スパイアーズ
デズデモーナ(ソプラノ):ジェシカ・プラット
エルミーロ(バス):ウーゴ・グアリアルド
イアーゴ(テノール):ジョルジョ・トゥルッコ
ロドリーゴ(テノール):フィリッポ・アダミ
エミリア(メゾ・ソプラノ):ジェラルディーヌ・ショヴェ
ドージェ[ヴェネツィア総督](テノール):ショーン・スパイアーズ
ルーチョ(テノール):ウーゴ・コリン
ゴンドラ船頭(テノール):レオナルド・コルテッラッツィ

録音時期:2008年7月12・17・19日(第20回ロッシーニ・イン・ヴィルトバート、ライヴ)
録音場所:バート・ヴィルトバート、クルザール

https://ml.naxos.jp/album/8.660275-76

 


 

 

ロッシーニ:歌劇『ギヨーム・テル(ウィリアム・テル)』/アントニーノ・フォリアーニ&ヴィルトゥオージ・ブルネンシス、他【NAXOS】(4CD)

ジョアキーノ・ロッシーニ
・歌劇『ギヨーム・テル(ウィリアム・テル)』

指揮:アントニーノ・フォリアーニ
管弦楽:ヴィルトゥオージ・ブルネンシス
合唱:ポズナン・カメラータ・バッハ合唱団
ギヨーム・テル(バリトン):アンドリュー・フォスター=ウィリアムズ
アルノール・メルクタール(テノール):マイケル・スパイアーズ
ヴァルテル・フュルスト、アルノールの父メルクタール(バス):ナウエル・ディ・ピエロ
ジェミ(ソプラノ):タラ・スタッフォード
ゲスレル(バス):ラファエーレ・ファッチョラ
ロドルフ(テノール):ジュリオ・ペッリグラ
リュオディ(テノール):アルタヴァスト・サルキシャン
ルートルド、狩人(バス):マルコ・フィリッポ・ロマーノ
マティルド(ソプラノ):ジュディス・ハワース
エドヴィージュ(メゾ・ソプラノ):アレッサンドラ・ヴォルペ

録音時期:2013年7月13・16・18日(第25回ロッシーニ・イン・ヴィルトバート・ライヴ)
録音場所:バート・ヴィルトバート、トゥリンクハレ

https://ml.naxos.jp/album/8.660363-66

 


 

 

ロッシーニ:歌劇『コリントの包囲』/ジャン=リュック・タンゴー&ヴィルトゥオージ・ブルネンシス、他【NAXOS】(2CD)

ジョアキーノ・ロッシーニ
・歌劇『コリントの包囲』

指揮:ジャン=リュック・タンゴー
管弦楽:ヴィルトゥオージ・ブルネンシス
合唱:ポズナン・カメラータ・バッハ合唱団
マオメ2世(バス):ロレンツォ・レガッツォ
クレオメーヌ(テノール):マルク・サラ
パミラ(ソプラノ):マジェラ・カラーフ
ネオクレス(テノール):マイケル・スパイアーズ
イエロス(バス):マチュー・レクロアール
アドラスト(テノール):グスタボ・クアレスマ・ラモス
オマール(バリトン):マルコ・フィリッポ・ロマーノ
イスメーヌ(メゾ・ソプラノ):シルヴィア・ベルトラーミ

録音時期:2010年7月18・20・23日(第22回ロッシーニ・イン・ヴィルトバート・ライヴ)
録音場所:バート・ヴィルトバート、トゥリンクハレ

https://ml.naxos.jp/album/8.660329-30

 


 

 

ロッシーニ:歌劇『新聞』/クリストファー・フランクリン&チェコ室内楽ソロイスツ、他【NAXOS】(2CD)

ジョアキーノ・ロッシーニ
・歌劇『新聞』

指揮:クリストファー・フランクリン
管弦楽:ブルノ・チェコ室内楽ソロイスツ
合唱:ナポリ・サン・ピエトロ・ア・マジェッラ合唱団
ドン・ポンポーニオ・ストリオーネ(バリトン):マルコ・クリスタレッラ・オレスターノ
リゼッタ(ソプラノ):ジュディス・ゴーティエ
フィリッポ(バリトン):ジュリオ・マストロトターロ
ドン・アンセルモ(バス):ヴィンチェンツォ・ブルッツァニーティ
ドラリーチェ(ソプラノ):ロッセラ・ベヴァクア
アルベルト(テノール):マイケル・スパイアーズ
ラ・ローゼ夫人(メゾ・ソプラノ):マリア・ソーリス
トラヴェルセン氏(バリトン):フィリッポ・ポリネッリ

録音時期:2007年7月14・19・22日(第19回ロッシーニ・イン・ヴィルトバート、ライヴ)
録音場所:バート・ヴィルトバート、クルハウス

https://ml.naxos.jp/album/8.660277-78

 


 

 

モーツァルト:歌劇『ポントの王ミトリダーテ』/マルク・ミンコフスキ&ルーヴル宮音楽隊、他【ERATO】(3CD)

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
・歌劇『ポントの王ミトリダーテ』 K.87(74a)

指揮:マルク・ミンコフスキ
管弦楽:ルーヴル宮音楽隊
ポントの王ミトリダーテ(テノール):マイケル・スパイアーズ
アスパージア(ミトリダーテの婚約者、ソプラノ):ジュリー・フックス
イズメーネ(パルティア王の娘、ソプラノ):サビーヌ・ドゥヴィエル
シーファレ(ミトリダーテの息子、ソプラノ):エルザ・ドライジグ
ファルナーチェ(ミトリダーテの長男、カウンターテナー):ポール=アントワーヌ・ベノス=ジアン
アルバーテ(ニンフェアの領主、メゾ・ソプラノ):アドリアーナ・ビニャーニ・レスカ
マルツィオ(ローマの護民官、テノール):シリル・デュボワ

録音時期:2020年11月19-23日
録音場所:パリ、フィラルモニ・ドゥ・パリ、SR1

https://ml.naxos.jp/album/190296617539

 


 

 

マイアベーア:歌劇『ヴァスコ・ダ・ガマ(アフリカの女)』/アントネッロ・マナコルダ指揮フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団、他【NAXOS】(3CD)

ジャコモ・マイアベーア
・グランド・オペラ『ヴァスコ・ダ・ガマ(アフリカの女)』[※2018年ユルゲン・セルク批判校訂版]

指揮:アントネッロ・マナコルダ
管弦楽:フランクフルト歌劇場管弦楽団
合唱:フランクフルト歌劇場合唱団
ヴァスコ・ダ・ガマ(テノール):マイケル・スパイアーズ
セリカ(メゾ・ソプラノ):クラウディア・マーンケ
イネス(ソプラノ):キルステン・マッキノン
ネルスコ(バリトン):ブライアン・マリガン
ドン・ペドロ(バス):アンドレアス・バウアー・カナバス
ドン・ディエゴ(バス):トーマス・フォークナー
アンナ(メゾ・ソプラノ):ビアンカ・アンドリュー
ドン・アルヴァロ(テノール):マイケル・マカウン

録音時期:2018年3月2日-4月2日(ライヴ)
録音場所:フランクフルト歌劇場

https://ml.naxos.jp/album/8.660558-60

 


 

 

※ここから下に挙げるBlu-rayはリンク先をHMVにしています

 

ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』/ダニエレ・ガッティ指揮バイロイト音楽祭管弦楽団&合唱団、他icon【C Major】[Blu-ray]

リヒャルト・ワーグナー
・楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』

指揮:ダニエレ・ガッティ
管弦楽:バイロイト音楽祭管弦楽団
合唱:バイロイト音楽祭合唱団
ハンス・ザックス(バス):ゲオルク・ツェッペンフェルト
ヴァルター・フォン・シュトルツィング(テノール):マイケル・スパイアーズ
エーファ(ソプラノ):クリスティーナ・ニルソン
ファイト・ポーグナー(バス):パク・ジョンミン
ジクストゥス・ベックメッサー(バリトン):ミヒャエル・ナジ
ダーヴィット(テノール):マティアス・スティアー
クンツ・フォーゲルゲザング(テノール):マルティン・コッホ
コンラート・ナハティガル(バス・バリトン):ヴェルナー・ファン・メヘレン
フリッツ・コートナー(バス・バリトン):ジョルダン・シャナハン
バルタザール・ツォルン(テノール):ダニエル・イェンツ
ウルリヒ・アイスリンガー(テノール):マシュー・ニューリン
アウグスティン・モーザー(テノール):ギデオン・ポッペ
ヘルマン・オルテル(バス・バリトン):アレクサンダー・グラッサウアー
ハンス・シュヴァルツ(バス):ティル・ファヴェイツ
ハンス・フォルツ(バス):パトリック・ツィールケ
マクダレーネ(メゾ・ソプラノ)クリスタ・マイヤー
夜警(バス):トビアス・ケーラー

演出:マティアス・ダーヴィッツ
録音時期:2025年7月25日(ライヴ)
録音場所:バイエルン州、バイロイト祝祭劇場

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グノー:歌劇『血まみれの修道女』/ローランス・エキルベイ指揮インスラ・オーケストラ&アクサンチュス、他icon【NAXOS】[Blu-ray]

シャルル=フランソワ・グノー
・歌劇『血まみれの修道女』

指揮:ローランス・エキルベイ
管弦楽:インスラ・オーケストラ
合唱:アクサンチュス
ロドルフ(テノール):マイケル・スパイアーズ
アニェス(ソプラノ):ヴァニナ・サントーニ
修道女の亡霊(メゾ・ソプラノ):マリオン・ルベーグ
リュドルフ伯爵(バリトン):ジェローム・ブティリエ
アルテュール(ソプラノ):ジョディ・デヴォス
隠者ピエール(バス):ジャン・テジェン
モルダヴ男爵(バス):リュック・ベルタン=ユーゴー
フリッツ、夜警(テノール):エンゲルラン・ド・イス
アナ(ソプラノ):オリヴィア・ドレイ

録音時期:2018年6月10,12日(ライヴ)
録音場所:パリ、オペラ=コミック座

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ロッシーニ:歌劇『湖上の美人』/ミケーレ・マリオッティ指揮ボローニャ市立劇場管弦楽団&合唱団、他icon【C Major】[Blu-ray]

ジョアキーノ・ロッシーニ
・歌劇『湖上の美人』

指揮:ミケーレ・マリオッティ
管弦楽:ボローニャ市立劇場管弦楽団
合唱:ボローニャ市立劇場合唱団
エレナ(メゾ・ソプラノ):サロメ・ジーチャ
ウベルト(=スコットランド王ジェームズ5世、テノール):フアン・ディエゴ・フローレス
マルコム・グレーム(メゾ・ソプラノ):ヴァルドゥイ・アブラハミヤン
ロドリーゴ・ディ・ドゥ(テノール):マイケル・スパイアーズ
アンガス伯ダグラス(バス・バリトン):マルコ・ミミカ
アルビーナ(ソプラノ):ルース・イニエスタ
セラーノ(テノール):フランシスコ・ブリート

演出:ダミアーノ・ミキエレット
録音時期:2016年8月(ペーザロ・ロッシーニ音楽祭ライヴ)
録音場所:イタリア、マルケ州ペーザロ、アドリアティック・アレーナ

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