ドニゼッティのオペラの中でも有名な作品の1つ『ランメルモールのルチア』。1835年9月26日にナポリのサン・カルロ劇場で初演されました。
それから3年後の1838年、ドニゼッティはあるテノール歌手との出会いを契機に新作のオペラ『ポリウト』を作曲し、ナポリのサン・カルロ劇場で初演のためのリハーサルも始まりましたが、当時ナポリを首都とする両シチリア王国から
「殉教者をオペラで描くことはキリスト教に対する冒涜である」
という理由で突然オペラの上演禁止命令が出されてしまいました。
検閲ウゼェ!と考えたドニゼッティは新作発表の機会を求めてパリに移住、両シチリア王国で上演を禁止された『ポリウト』をただフランス語化するだけでなく、改作してグランド・オペラ化を施し、『殉教者』と改題して1840年4月10日にパリ・オペラ座でめでたく初演となりました。
それに先立つこと1839年、『ランメルモールのルチア』をフランス語化していろいろ改編したものをパリで上演しました。フランス語版『ランメルモールのリュシー』は現在では元のイタリア語版ほど上演機会に恵まれていないようですが、2023年のドニゼッティ・オペラ・フェスティバルで採り上げられる機会があり、上演したライヴ盤がCDとDVD・Blu-rayでリリースされました。
イタリア語版『ランメルモールのルチア』のBlu-rayはこれまでもいくつかリリースされてきましたが、リセット・オロペサとフアン・ディエゴ・フローレスを起用してリッカルド・シャイーの指揮でミラノ・スカラ座で上演されたライヴ盤が今夏リリースされましたので、せっかくですしこちらを採り上げます。
リンク先はHMVです。日本のAmazonには現時点でまだ商品として登録されてなかったので。
★ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』/リッカルド・シャイー指揮ミラノ・スカラ座【C Major】[Blu-ray]
ガエターノ・ドニゼッティ
・歌劇『ランメルモールのルチア』
指揮:リッカルド・シャイー
管弦楽:ミラノ・スカラ座管弦楽団
合唱:ミラノ・スカラ座合唱団
ルチア(ソプラノ):リセット・オロペサ
エドガルド(テノール):フアン・ディエゴ・フローレス
アシュトン卿エンリーコ(バリトン):ボリス・ピンハソヴィチ
アルトゥーロ(テノール):レオナルド・コルテラッツィ
ライモンド(バス・バリトン):ミケーレ・ペルトゥージ
アリーサ(メゾ・ソプラノ):ヴァレンティーナ・プルジニコワ
ノルマンノ(テノール):ジョルジョ・ミッセーリ
演出:ヤニス・コッコス
録音時期:2023年4月(ライヴ収録)
録音場所:ミラノ、スカラ座
★ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのリュシー』/ピエール・デュムソー指揮オーケストラ・リ・オリジナーリ、他【Dynamic】[Blu-ray]
ガエターノ・ドニゼッティ
・歌劇『ランメルモールのリュシー』[※1839年パリ初演仏語版]
指揮:ピエール・デュムソー
管弦楽:オーケストラ・リ・オリジナーリ
合唱:スカラ座アカデミア合唱団
リュシー(ソプラノ):カテリーナ・サーラ
アンリ・アシュトン(バリトン):ヴィート・プリアンテ
エドガール・レイヴンズウッド(テノール):パトリック・カボンゴ
アルチュール(テノール):ジュリアン・アンリック
ジルベール(テノール):ダビド・アストルガ
レーモン(バス・バリトン):ロベルト・ロレンツィ
演出:ヤコポ・スピレイ
録音時期:2023年12月1日(ライヴ)
録音場所:ベルガモ、ソシアーレ劇場

