シオニズム・ナチズムの論理と心理

ナチスの台頭とシオニズムの勃興、どちらが早かったかといえばシオニズムのほうが3〜40年ほど早かった。
きっかけは反ユダヤ主義へのカウンターだったかもしれないが、中東欧のアシュケナージが主導したシオニズムは当初から(旧約聖書の記述を根拠に)過激な選民思想を内包していた。

ナチス発祥の地はドイツだけれど、シオニズムを主導したアシュケナージの出生地は欧州でもドイツからポーランド・ウクライナ・ベラルーシ・ロシアにかけての地域なので、傍から見れば根っこは同じともいえる。スターリニズムだってロシアから出てきたのだし。

ナチスがドイツで政権を奪取するよりずっと以前から、シオニストたちはパレスチナの地を原住民であるパレスチナ人やアラブ系民族から強奪することを計画していたし、イスラエルは建国以来ずっと実践してきた。
「反ユダヤ主義は“悪”だ」とどの口が言うのやら。それを隠れ蓑にして、やってることは反ユダヤ主義といわれるものの中身より何倍も悪辣である。

・・・なんてことを下記に挙げた投稿でつらつら考えた。
いつになったら国際社会はイスラエルをテロ国家として断罪するのだろう?

たくさんの人に知ってほしいので、
全文を訳してみました。

【作家で詩人、母親でアクティビストの
スーザンアブラフワ氏のスピーチです】

話し終わるまで質問は受けませんので、中断しないでください。

ロシアのユダヤ人であるハイム・ワイズマンは、
1921年世界シオニスト会議で、パレスチナ人のことを
「ユダヤの岩、困難な道で取り除かなければならなかった障害」に似ていると言った。

ポーランドのユダヤ人であるデビッド・グルーエンは、
この地域に関連づけるべく名前をデビッド・ベン・グリオンに変更し、
「私たちはアラブ人を追放し、彼らの場所を取らなければなりません。」と言った。

パレスチナの暴力的な植民地化と民族浄化を計画し、
実行した初期のシオニストの間では、このような会話が何千とある。

しかし、彼らは部分的にしか成し遂げられず
パレスチナ人の80%を殺害または民族浄化した。
これは、私たちの20%が残っていることを意味し、
特に1967年にパレスチナの残りを征服した後、
その後の数十年彼らが執着することになった、
植民地時代の空想を妨げる永続的な障害となった。

シオニストは私たちの存在を嘆き、
政治、学術、社会、文化、全ての場で公に議論した。
パレスチナの出生率、彼らが「人口統計の脅威」と呼んだ
私たちの赤ちゃんについて何をすべきかを。

もともとここにいるはずだったベニー・モリスは、
ベン・グリオンが私たち全員を取り除く「仕事を終えなかった」ことが
悔やまれると表明した。

本名はベンジャミン・ミレイコフスキーという
ポーランドのユダヤ人、ベンジャミン・ネタニヤフは、
1989年の天安門広場蜂起で「世界の注目が中国に集中しているうち」が
パレスチナ人の大部分を追放するチャンスだったのに逃したとを嘆いた。

私たちの存在の疎ましさへの、彼らの明確な解決策のうちいくつかは
80年代と90年代の「骨折りな」政策が含まれている。
これは、彼の名前をイツハク・ラビンに変更した
ウクライナのユダヤ人であるイツハク・ルビツォフによって命じられた(同じ理由で)。

パレスチナ人を世代ごと麻痺させる恐ろしい政策は、
私たちを去らせることに成功しなかった。
そして、パレスチナの回復力に不満を抱き、
特にガザ北部の海岸沖で数兆ドル相当の巨大な天然ガス田が発見された後、
新しい言説が生まれた。

この新しい言説は、
2004年に「私たちは彼ら全員を殺さなければならない」と言った
エフライム・エイタン大佐の言葉に呼応したものだ。

イスラエルのいわゆる知的および政治的顧問であるアーロン・ソファーは、
2018年に「私たちは殺して、殺して、殺さなければならない」と主張した。
「一日中、毎日。」

私がガザにいたとき、
兵士たちが飢餓に苦しむガザの子どもたちに置いていった罠を仕掛けた缶詰で、
手と顔の一部を吹き飛ばされた9歳にも満たない少年を見た。
また、1980年代から90年代にかけては、
イスラエル兵がレバノン南部に罠の仕掛けられたおもちゃを置き、
喜んで興奮した子どもたちが手に取ると爆発したこともあった。

イスラエル兵のもたらす被害は極悪非道なものだが、それでも彼らは、
自分たちを被害者だと世界が信じてくれることを期待している。
ヨーロッパのホロコーストを引き合いに出して反ユダヤ主義を叫ぶ彼らは、
いわゆる “キル・ショット “と呼ばれる子供たちを狙った狙撃や、
家族を生き埋めにし、血統全体を一掃するような近隣全体への爆撃が正当防衛であると、人間の根本的な理性を停止させて信じ込ませようとしている。

72時間以上も何も食べず、片腕しかない状態でも戦い続けた男が、
祖国で自由な同胞を見たいという不屈の渇望ではなく、
生来の野蛮さやユダヤ人に対する不合理な憎しみや嫉妬に突き動かされていたと
信じろという。

今ここに私がいるのは、
イスラエルがアパルトヘイト国家か大量虐殺国家かを議論するためではもちろん、無い。
この議論は結局のところ、パレスチナ人の命の価値について、
私たちの学校、研究施設、本、芸術、夢の価値について、
私たちが生涯をかけて築き上げ、何世代もの思い出が詰まった家の価値について、
私たちの人間性と主体性の価値について、私たちの肉体と熱望の価値について、である。

もしパレスチナ人が過去80年間、ユダヤ人の家を盗み、
ユダヤ人を追放し、抑圧し、投獄し、毒殺し、拷問し、レイプし、
殺害していたとしたら?

もしパレスチナ人が1年間に推定30万人のユダヤ人を殺害し、
ジャーナリスト、思想家、医療従事者、スポーツ選手、芸術家を標的にし、
イスラエルのすべての病院、大学、図書館、博物館、文化センター、シナゴーグを爆撃し、同時に虐殺を見に来る展望台を観光名所ろして設置していたとしたら?

パレスチナ人が何十万人ものユダヤ人を薄っぺらなテントに集め、
いわゆる安全地帯で爆撃し、生きたまま焼き殺し、食料、水、医薬品を絶ったとしたら?

パレスチナ人がユダヤ人の子どもたちに、
空の鍋を持って裸足で歩き回らせ、
両親の肉をビニール袋に集めさせ、
兄弟、いとこ、友人を埋葬させ、
夜中にテントからこっそり抜け出して両親の墓の上で眠らせ、
もうこの恐ろしい世界で孤独に生きるより家族のもとへと死を祈らせ、
子どもたちが髪を失い、記憶を失い、心を失い、
4、5歳の子どもたちを心臓発作で死なせるほど徹底的に恐怖に陥れたとしたら?

容赦なくNICUの赤ん坊を、
病院のベッドで一人、泣けなくなるまで泣かせ、
同じ場所で死んで腐敗させて死なせたとしたら?

パレスチナ人が小麦粉を積んだ支援トラックをで飢えたユダヤ人をおびき寄せ、
1日分のパンをもらおうと集まったユダヤ人に発砲したとしたら?
パレスチナ人が空腹のユダヤ人のいる避難所にようやく食料の配達を許可したと思った矢先
誰1人食べ物を味わう前に避難所全体と支援トラックに火を放ったとしたら?

もしパレスチナの狙撃手が、2019年にイスラエル兵がやったように、
1日に42人のユダヤ人の膝頭を吹き飛ばしたことを自慢したら?
もしパレスチナ人がCNNの取材に対し、
戦車で何百人ものユダヤ人を轢き、
その潰れた肉が戦車の溝に残っていることを認めたら?

もしパレスチナ人が、ユダヤ人の医師や患者、
その他の捕虜を、熱い金属棒、ギザギザの電気を帯びた棒、
消火器などで組織的に強姦し、
時にはアドナン・アルバーシュ医師らに起こったように、
死ぬまで強姦していたとしたら?

もしユダヤ人女性が汚物の中で出産させられたり、
麻酔なしで帝王切開や脚の切断をさせられたりしたら?
もし我々が彼らの子どもを破壊した後、
そのおもちゃで我々の戦車を飾ったら?
もし我々が彼らの女性を殺したり追い出したりした後、
彼女らの下着でポーズをとったら…。

もし世界中がライブストリーミングで
ユダヤ人の組織的殲滅をリアルタイムで見ていたとしたら?

それがテロリズムにあたるのかジェノサイドにあたるのか、議論の余地はないだろう。

それなのに、私とモハマド・エル=クルドの2人のパレスチナ人は、
祖国を去るか、彼らの至上主義に従うか、礼儀正しく静かに死ぬかしか人生の選択肢はないと考えている人たちと議論するという屈辱に耐えながら、
まさにそのためにここにやってきた。

しかし、私が何かを説得しに来たと思ったら大間違い。
下院の決議は、善意であり評価すべきものではあるが、
この現代のホロコーストの最中においては、ほとんど意味をなさない。

私がここに来たのは、
マルコムXとジミー・ボールドウィンの精神を受け継ぐため。
彼らは私が生まれる前、この地とケンブリッジに立ち、
シオニズムと同じ至上主義的イデオロギー、
つまり神の恩恵、祝福、あるいは選ばれし者であるという観念を抱く、
上品な身なりと口調の怪物たちと対峙した。

私は歴史のためにここにいる。
まだ生まれていない世代に語りかけるため。
無防備な先住民社会への絨毯爆撃が正当化されているこの異常な時代の年代記のために。

私は私の祖母たちのためにここにいる。
2人とも無一文の難民として亡くなったけれど、
その一方で、外国のユダヤ人たちは祖母たちから奪った家に住んでいた。

そして私はまた、ここや、あらゆる場所で
シオニストに直接語りかけるために来ている。

あなた方の国があなた方を殺そうとし、
他の誰もがあなた方を追い返したとき、
私たちはあなた方を私たちの家に迎え入れた。
私たちはあなたたちに食事を与え、衣服を着せ、避難所を与え、
私たちの土地の恵みをあなたたちと分かち合った。
そして機が熟したとき、
あなたたちは私たちを自分たちの家と祖国から追い出し、
私たちの生活を殺し、奪い、焼き払い、略奪した。

あなたたちが私たちの心を切り刻んだのは、
あなたたちが他者を支配する以外に
世界で生きていく術をまるで知らないから。

あなたはあらゆる一線を越え、人間の最も下劣な衝動を育んできた。
しかし世界はついに、私たちが長い間あなたの手によってもたらされ、
耐えさせられてきた恐怖を垣間見ることになった。
サディズム、歓喜、喜び、そして歓声を上げながら、
私たちの身体、心、未来、過去を破壊する日々の細部まで指揮し、
見守り、囃し立てる喜びを、世界はまったくもって驚愕しながら見ている。

しかし、今ここから何が起ころうとも、
あなたがどんなおとぎ話を自分に言い聞かせ、世界に伝えようとも、
あなたは決してその土地に真に属することはない。
オリーブの木の神聖さを理解することは決してない。
あなたたちは何十年もの間、
私たちを恨み、私たちの心を少しでも傷つけたいがために、
オリーブの木を切り倒し、燃やしてきたのだから。
あの土地の出身者は誰も、オリーブの木にそんなばかげたことはできない。
バールバクやビティールのような古代の遺産を爆撃したり破壊したり、
エルサレムにある英国国教会の墓地や
マーマニラにある古代イスラム学者や戦士の眠る場所である古代墓地を破壊したりするようなことは、その土地に属する者なら誰もしない。
その土地の出身者は死者を冒涜しない。
だからこそ、私の家族は何世紀にもわたってオリーブ山にある
ユダヤ人墓地の管理人をしてきた。

あなた方の祖先は、ポーランドやウクライナなど、
あなた方の由来する、世界中にある実際の故郷に常に埋葬されている。
その土地の神話や伝承は、あなた方にとっては常に異質なもの。

何世紀にもわたり、先祖を通して、そこで生まれた私たちが身につける服の言葉、
土地の言い伝え、植物、鳥、川、野生動物の秘密を語るすべてのモチーフ、デザイン、模様について、あなたには決して読み解くことができない。

不動産業者が高額物件で「古いアラブの家」と呼ぶものには、
それを建てた私たちの祖先の物語や思い出が常に石に刻まれている。
この土地の古代の写真や絵画は、あなたを決して包み込むことはないだろう。

自分から得るものなど何もなく、
それどころか失うものばかりなのにも関わらず、
人々から愛され、支持される気持ちを、あなたは決して知ることはないだろう。

何故なら、
あなた方が世界に信じ込ませようとしているように、
あなた方がユダヤ人だからではなく、
あなた方が堕落した暴力的な植民者であり、
ユダヤ人であることを理由に、
私の祖父とその兄弟が何世紀にもわたって
私たちの家族のものであった土地に私たちの手で建てた家を
獲得する権利があると思い込んでいるから。

何故なら、
シオニズムがユダヤ教にとって、いや人類にとって害悪だから。

その土地にふさわしい名前に変え、
ファラフェルやフムスやザータルを自分たちの古代の料理のようにふるまっても、
心の奥底では、この壮大な偽造と盗用にいつも心を刺されている。

だから国連や病棟の壁に飾られた私たちの子どもたちの絵でさえ、
あなた方の指導者や弁護士をヒステリックに憤慨させるのだ。

あなた方が毎日毎日、
何人殺して殺して殺しまくったとしても、
私たちを消し去ることはできない。

私たちは、チャイム・ワイツマンが
この土地から取り除くことができると考えた岩ではない。私たちは土そのもの。
ヨルダン川と地中海に挟まれた大地に、
何千年もの間、途切れることなく住み続け、
私たちの身体と生活によって育まれたものなのだから。

カナン人、ヘブライ人、ペリシテ人、フェニキア人の先祖から、
征服者や巡礼者が行き来し、
結婚したりレイプしたり、愛したり、
奴隷にしたり、宗教間で改宗したり、
定住したり、祈ったりして、
私たちの体や遺産にその断片を残してきた。

それを殺したり、偽ったりすることはできない。
どのような死のテクノロジーを使おうとも、
ハリウッドや企業のメディア兵器を投入しようとも。

いつの日か、あなた方の不敬と傲慢は終わるだろう。
カイロからガザ、エルサレム、ハイファ、トリポリ、ベイルート、ダマスカス、アンマン、クウェート、サヌアなどを走る列車を復活させ、拡張する。

….そして、あなた方は立ち去るか、
ついに他の人たちと対等に生きることを学ぶことになるだろう。